2018年02月16日
漢文は日本人と中国人の共通の話題

昨年は南京郵電大学で勤務する傍ら、週末は南京大学の大学院生が主催する中国文化講座に参加しました。そこでは、将来中国語の教師を目指す大学院生が南京在住の外国人のために中国語や中国文化を分かりやすく紹介してくれました。その講座の中で、下の写真の漢詩が紹介されました。

みなさん、いかがですか。この漢詩の意味は、なんとなく分かりましたか?
返り点と送り仮名がない白文(はくぶん)だと、ちょっと難しいかもしれないですね。
小学校の頃から勉強してきた漢文は、白文のまま読むのではなく、訓読文や書き下し文を読んでいましたので当然ですね。
では、書き下し文を見てみましょう。
(書き下し文)
『黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之を送る』
李白
故人 西のかた 黄鶴楼を辞し
煙花 三月 揚州に下る
孤帆の遠影 碧空に尽き
惟だ見る 長江の 天際に流るるを
この漢詩は作者 李白が武漢にある黄鶴楼から小さな船に乗って
揚州に行く友人 孟浩然を見送る場面を描いたものですが、
ここまで読んで、この漢詩を読んだことがあるかもしれないと
思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
南京大学の大学院生が中国語でこの漢詩を紹介しているのを聞いているうちに
私はこの漢詩を以前勉強したことがあることに気がつきました。
あとで調べてみたところ、中学生の国語の授業の中で紹介されており
日本で発行されている漢文の参考書にも掲載されていました。
後日、南京郵電大学の学生にこの漢詩の話をしたところ、全員が知っているだけでなく暗記していました。日本人の学生は訓読文や書き下し文にして読んでいることを紹介すると、とても興味深そうに聞いてくれました。また、日本では高校入試や大学入試で漢文の試験があると聞いてびっくりしていました。
みなさん、もし中国人の方と交流する機会がありましたら、漢文の授業で勉強したことを話してみては、いかがでしょうか。
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00:27
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2018年02月14日
日本語科1年生と一緒に行った閲江楼(えつこうろう)
中国の大学は9月から新学期が始まります。昨年9月に入学した日本語科の学生は55名で、2クラスに分かれて日本語を勉強します。クラスには班長(学級委員に相当します)がおり、クラスの親睦を深めるため、定期的にクラス会を開催しています。昨年12月には閲江楼(えつこうろう)で親睦会が行われました。私も同行しましたので、南京の名所をみなさんにご紹介したいと思います。
1368年に明を建国した朱元璋(しゅげんしょう)は、現在の南京(当時は「応天府」と呼ばれていた)に都を置き、現在北京にある故宮と同規模の宮殿を約11年かけて南京に作りました。その後、3代目の皇帝 永楽帝の時に北京に遷都した後、南の都という意味の「南京」という地名が生まれました。
初代皇帝の朱元璋は長江南岸の獅子山に楼閣を建てること計画し、『閲江楼記』を書きました。その後、建築に着手するものの、様々な事情があって途中で中断してしまったそうです。そのため、閲江楼の建物が無い状態が続いていましたが、600年の歳月を経て2001年に閲江楼はついに完成しました。楼閣は明代建築を模したものであり、高さは52メートルで最上階の7階から南京市街を一望することができます。南京に来られたら、ぜひ見ていただきたい景色の一つです。
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16:06
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2018年02月13日
第二十九回伊藤園お~いお茶新俳句大賞
みなさんは「伊藤園おーいお茶新俳句大賞」をご存知ですか。
伊藤園さんの「おーいお茶」のパッケージに掲載する俳句を決める大会です。
俳句のテーマは何でもよく、季語が無くてもかまいません。自分が感じたことや思ったことを自由に表現することができます。小学生や中学生、高校生を中心に毎回多くの人が参加し、素晴らしい作品がたくさん入選しています。日本語俳句と英語俳句の2つの部門があり、日本人はもちろん外国人も多く参加しているようです。
日本語を勉強する外国人にとっては、自分が知っている日本語を使って俳句を作ることは、決して易しいことではありませんが、指を折って数えながら、時間をかけて一生懸命作った俳句は、どれも素晴らしいものばかりです。
南京郵電大学外国語学院では、日本語科の2年生、3年生の98名の学生が463句を作り応募いたしました。
みなさんも俳句を作って応募してみては、いかがでしょうか。
団体応募は本日締切ですが、個人応募の締切は2月28日(水)ですので、まだ俳句を作る時間がありますね。応募はインターネットやハガキ、FAXでできるそうです。詳細は「第二十九回伊藤園おーいお茶新俳句大賞」のホームページにて、ご確認ください。
第二十九回伊藤園おーいお茶新俳句大賞のホームページ
https://itoen-shinhaiku.jp/
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21:40
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2018年02月12日
東京2020ライブサイト(井の頭恩賜公園)
平昌(ピョンチャン)オリンピックが開幕しました。テレビで観戦されていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。私が勤務しております南京郵電大学は冬休みに入っており、久しぶりに東京に戻ってきました。総武線の車窓からは新国立競技場の外装の工事が進んでいる様子を見ることができ、東京オリンピックもいよいよ近づいてきていることを実感しました。この3連休(2月10日から12日まで)は、井の頭恩賜公園で「東京2020ライブサイトin2018」が行われていることを広報東京都で知りました。井の頭恩賜公園にはたくさんの人が集まり、オリンピックに対する関心の高さを窺い知ることができました。今年の7月には、東京オリンピックのボランティアの募集要項が発表されますので、私もぜひ東京オリンピック成功のために何かお役に立てたらと考えております。皆さんはオリンピックの成功のために何がしたいですか。
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12:01
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